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サクステッド (音楽) : ウィキペディア日本語版
サクステッド (音楽)

サクステッド"Thaxted")は、イギリスの音楽家グスターヴ・ホルストの組曲『惑星』の「木星‐快楽をもたらすもの」の第4主題中間部を基にした楽曲、及び楽曲群の総称である。本人よって管弦楽付きコラールに改作されたのち、そのメロディが広く知られて、おびただしい数の歌詞が付けられるようになった。多くが英語の歌詞の賛美歌である。名前は作者が暮らした街の名前にちなむ。
== 概要 ==

「木星-快楽をもたらすもの」の演奏時間はおよそ7分30秒から8分であり、演奏開始後3分前後で第4主題が現れ1分30秒から2分程度ほど演奏される。全体の4分の1しか占めない部分であるが、この部分を独立させた作品が制作された。
1918年1921年説も)にイギリスの外交官セシル・スプリング・ライスによる愛国的な歌詞を付した『我は汝に誓う、我が祖国よ』と題された管弦楽付きコラールが最初である。当時は第一次世界大戦のさなかであり「愛国心の高揚」「戦没者の追悼」への雰囲気が国内にあった。スプリング・ライスの歌詞もスプリング家のモットー欽定訳聖書のを文章を基に彼が1908年ごろに書いた詩を、アメリカ合衆国駐箚イギリス大使だった1912年ごろに前述した当時の時代背景をもとに推敲した結果できたものである。本作はスプリング・ライスの依頼によってホルスト本人によって歌詞に合うように改作されたもので、版元のコーエン出版の要請で管弦楽付きコラールの形式に編曲された。作品番号は付されていないもののH番号148がふられておりホルスト自作の「管弦楽付きコラール」の一つに数えられている〔ホルストの公式ウェブサイト (英語)〕〔Holst, Imogen, A Thematic Catalogue of Gustav Holst's Music. Faber 1974, page 145〕。1926年にコーエン出版から刊行され、第一次世界大戦休戦協定記念式典で演奏されて評判となった。コーエン出版はヒューバート・パリー作曲、歌詞はウィリアム・ブレイクの『ミルトン』の序文より引用、エドワード・エルガー編曲の管弦楽付きコラール『エルサレム』も刊行していた。
1926年ヴィクトリア朝のころに作曲された英語の讃美歌をまとめた賛美歌集『賛美歌集(Songs of Praise)』が刊行されたが、同曲集には『我は汝に誓う、我が祖国よ』が収められた。このとき監修者の一人でホルストの友人でもある作曲家のレイフ・ヴォーン・ウィリアムズが『我は汝に誓う、我が祖国よ』に変えて、作者の暮らした街に因んで『サクステッド』と命名した。これが『サクステッド』と呼ばれるようになった初出である〔Vaughan Williams & Shaw, Songs of Praise, 1926, Oxford University Press〕。
以降、ホルストが組曲『惑星』の「木星‐快楽をもたらすもの」の第4主題を基にセシル・スプリング・ライスの作った歌詞に適合するように制作したコラール『我は汝に誓う、我が祖国よ』の旋律を、単に『サクステッド』と呼ぶようになり、この「抽象化」によって作者の意図から離れ、メロディだけが独り歩きする形になり、他の歌詞がつけられたり編曲が加えられるようになり夥しい数の楽曲が出ることになった。原曲とは転調をしたもの、原曲は4分の3拍子だが4分の4拍子にしたものなどメロディにも改作が加えられたものもある(後述の『ワールド・イン・ユニオン』は4分4拍子に改作されている)。
1991年ラグビーワールドカップ1991年イングランド大会においてチャーリー・スカーベックが歌詞をつけた『ワールド・イン・ユニオン』がテーマ曲として発表され、以来ラグビー・ワールドカップのテーマ曲として歌い継がれている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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